【ホテリエに求められる新しい力 】―「経営数字」と「デジタル化」に向き合うということ-VOL.23
はじめに
ホテル業界で働く中で、これまで大切にされてきたのは「お客様へのおもてなし」です。
笑顔や気配りが生み出す温かさは、ホテルという空間を特別なものにしてきました。
一方で、キャリアを重ねるにつれて、サービスの力だけでは解決しきれない課題に直面する場面も少しずつ増えていきます。
そんなときにヒントになるのが、「数字を読み解く視点」と「デジタルを受け入れる柔軟さ」。
この2つは、これからのホテリエにとって、自然と求められつつある“新しい力”です。
1.数字を読むことは「経営を知る」こと
稼働率やADR(平均客室単価)、RevPAR(客室収益)といった指標は、単なるデータではなく、“ホテルの今”を映し出すひとつのサインです。
「このプランが予約につながった」
「この施策で売上が動いた」
そうした日々の取り組みを数字と結びつけて捉えられるようになると、自分の仕事がホテル全体にどのように影響しているのかが見えてきます。
サービスの現場感覚に加えて、数字の視点を持つことで、視野が広がり、マネジメントや経営に関わる選択肢も少しずつ見えてくるはずです。
2.デジタルは“脅威”ではなく“支え手”
AIやチャットボット、レベニューマネジメントシステムなど、デジタルの進化に戸惑いや不安を感じる方も少なくありません。
「人の仕事がなくなるのでは」と思う気持ちも、ごく自然なものだと思います。
ただ実際には、デジタルは“人の役割を奪う存在”というより、“人にしかできない価値を支える存在”として活用され始めています。
例えば、予約対応や問い合わせ対応をシステムが担うことで、スタッフはよりお客様と向き合う時間を確保できるようになります。
デジタルは代わりになるものではなく、現場を支える“パートナー”として捉えてみてもいいのかもしれません。
まとめ
ホテリエのキャリアは、「おもてなし」だけで完結するものではありません。
そこに「数字」と「デジタル」という視点が加わることで、仕事の見え方や関わり方は、少しずつ変わっていきます。
「今さら聞きづらい」と感じることがあっても、大丈夫。
誰もが最初は“わからないところ”からのスタートです。
小さな一歩でも、新しい視点に触れてみることで、これまでとは違った景色が見えてくることもあります。
未来のキャリアは、いまの“ちょっとした好奇心”から動き出します。
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