【ホテル業界】リブランドを支える管理職、現場との間で何を考える?-VOL.73

「新しいブランドになります」

リブランドが決まったとき、現場で働く人たちにとっては、大きな変化の始まりです。
では、その変化を支える管理職は、何を考えているのでしょうか。

新しいブランドの方針を理解する。
現場に伝える。
これまでの仕事との違いを整理する。
そして、現場から出てくる疑問や戸惑いにも向き合う。

管理職は、ホテルの変化を現場につなぐ役割を担うことになります。

管理職自身も「変わる側」

リブランドというと、管理職は「現場に変化を伝える側」と考えられがちです。
でも、管理職自身もまた、変化の中にいます。
新しいブランドの考え方を理解しなければならない。
これまでとは違うサービス基準や業務の進め方を学ぶこともある。
「今までこうしてきた」という経験だけでは対応できないことも出てくるでしょう。

つまり、管理職もまた、現場と同じように新しい環境に適応していく必要があります。

「上から伝える」だけでは、うまくいかない

新しいブランドの方針が決まったからといって、それをそのまま現場に伝えれば終わり、というわけではありません。
「新しいブランドでは、こういう考え方です」
「これからは、このやり方になります」

そう伝えたとしても、現場からすれば、
「なぜ変えるの?」
「今までのやり方ではダメなの?」
という疑問が残ることがあります。

だからこそ管理職には、単に「何を変えるのか」を伝えるだけでなく、「なぜ変えるのか」を伝えることも求められるのではないでしょうか。
その背景が分かれば、現場も新しい方向を理解しやすくなります。

そして、現場の声を上に届ける

管理職の役割は、上から下へ伝えることだけではありません。
現場で起きていることを見て、
「このやり方では、現場に負担が大きい」
「ここは以前の経験を活かしたほうがいい」
「お客様から、こんな声が出ています」
と、現場の声を上に届けることも大切です。

新しいブランドの考え方を尊重しながら、実際に働く人やお客様の視点も伝えていく。
管理職は、その間に立つ存在でもあります。

「変えること」と「残すこと」

リブランドでは、新しいブランドに合わせて変えていくことも必要です。
一方で、これまでホテルが積み重ねてきたものの中には、残したほうがいいものもあるでしょう。

長く働いてきたスタッフだからこそ知っていること。
地域のお客様との関係。
そのホテルらしいサービス。
日々の仕事の中で培われてきた経験。

管理職には「何を変えるか」だけでなく、「何を残すか」について考えることも求められるのかもしれません。

管理職自身も、一人で抱え込まない

リブランドのような大きな変化があると、管理職自身が悩む場面も増えるでしょう。
現場から相談される。
上からは新しい方針が示される。
その間で、「どう伝えればいいのだろう」と考える。
そんなとき、すべてを管理職一人で解決しようとする必要はありません。
上司や本部、ブランド側と相談する。
現場のスタッフと話す。
必要であれば、これまでの経験を持つ人の意見を聞く。

変化が大きいときほど一人で抱え込まず、周囲と一緒に考えることも管理職の大切な仕事なのではないでしょうか。

まとめ

リブランドは、ホテルにとって大きな変化です。
そして、その変化を現場につなぐ管理職もまた、大きな変化の中にいます。
新しいブランドの考え方を理解し、現場に伝える。
同時に、現場の声を受け止め、必要なことを上に伝える。
「変えるもの」と「残すもの」を考える。

管理職にとって、決して簡単な役割ではありません。
だからこそ、リブランドを単なる「ホテルの名前が変わる出来事」としてではなく、ホテルのこれからを考える機会として捉えることができるのかもしれません。
そして、その中で管理職自身も、「自分はこれから、このホテルで何をつくっていきたいのか」を考えることになるのではないでしょうか。

次回は、さらに視点を変えて。
リブランドをきっかけに、「転職」という選択肢を考える人について見ていきたいと思います。

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