【退職願・退職届・辞表の違いとは?】正しく理解していますか-VOL.41

退職が決まったとき、多くの人が最初に迷うのがこの言葉の違いです。
退職願と退職届は同じだと思っている方も少なくありません。

「退職願」と「退職届」はどう違うのか。
「辞表」は一般社員も使うものなのか。

なんとなく知っているつもりでも、正確に説明できる人は意外と多くありません。
けれど、この違いを曖昧なままにしておくと、思わぬ誤解や手続きのやり直しにつながることもあります。
まずは、それぞれの意味を整理してみましょう。

退職願とは

退職願は、その名の通り「退職をお願いする書類」です。
会社に対して、退職の意思を申し出るもの。
まだ“確定”ではなく、会社の承認を前提としています。
そのため、理論上は会社が承認する前であれば撤回できる可能性があります。
多くの企業では、上司に口頭で相談した後、正式な手続きとして退職願を提出する流れをとっています。

退職届とは

一方、退職届は「退職します」という意思表示の書類です。
お願いではなく、通知に近い意味合いになります。

提出された時点で退職の意思が確定したものとして扱われることが多く、原則として撤回は難しい
とされています。
会社によっては、退職願ではなく退職届のみを求める場合もあります。
ここは必ず就業規則を確認することが大切です。

退職願と退職届を両方出した人がいた理由

実際に、「退職願」と「退職届」をそれぞれ1部ずつ提出した方がいました。
「どちらかでいいのでは?」と思うかもしれません。
しかしこれは誤りではありません。
会社によっては、

  1. 退職願で退職の申し出を行い
  2. 承認後、正式書類として退職届を提出する

という二段階の運用をしているケースがあります。

退職願は“お願い”。
退職届は“確定の通知”。

この違いを明確にするため、あえて両方を提出するのです。
大切なのは、どちらが正しいかではなく、自社のルールに沿っているかどうかです。

辞表とは

「辞表」という言葉はよく耳にします。

刑事ドラマなどで、白い封筒を差し出し「辞表です」と告げる場面を見たことがある方も多いのでは
ないでしょうか。印象的なシーンですが、実は一般社員が使うケースはほとんどありません。
辞表は主に、役員や公務員など、任命や委任という立場で職に就いている人が提出するものです。

通常の会社員が退職する場合に使用するのは、退職願または退職届となります。
ドラマでは“辞表”のほうが重みがあり、画になります。
しかし実務では、「退職願または退職届」で手続きを進めるのが一般的です。

結局、どれを出せばいい?

一般社員の場合、基本的な流れは次の通りです。

  1. まずは直属の上司に口頭で退職の意思を伝える
  2. 会社の指示や就業規則に従い、退職願または退職届を提出する

会社ごとに運用は異なります。
「どれが一般的か」よりも「自社ではどう定められているか」を優先してください。

まとめ:退職は最後の責任

退職は新しいスタートですが、同時に今の職場での締めくくりでもあります。
言葉の違いを理解し、正しい手順で進めることは、円満退職の第一歩です。
最後まで丁寧に手続きを行うことは、自分のキャリアに責任を持つことにもつながります。
次の職場へ向かう前に、いまの職場との関係を、きちんと整えておきましょう。

 

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