【転職先が決まったあとが一番しんどい。退職交渉という“見えない山場”】-VOL.39
転職先が決まり、正式に内定を承諾した。
長かった転職活動がようやく実を結び、ほっと胸をなで下ろす。
…本来なら、ここで一息つきたいところです。
けれど実際には、
「ここからが一番しんどかった」
そう振り返るホテリエは、決して少なくありません。
退職交渉。
表には出にくいけれど、確かに存在する“見えない山場”。
「いつ、どうやって伝えるべきか」
「引き止められたら、どう対応すればいいのか」
ホテル業界では、退職交渉が思いのほか長引くことも珍しくありません。
実際、ホテリエジョブズ運営チームの中にも、改善案や待遇見直しをその場で次々に提示される引き止めを
経験したメンバーがいます。
なぜ、退職交渉はこんなにも消耗するのか
ホテル業界では、退職の話がすんなり進まないケースが少なくありません。
特に管理職やキーパーソンになればなるほど、「今抜けられると困る」という本音が前に出やすくなります。
・「もう少し考えてほしい」
・その場しのぎの改善案、待遇見直し、ポジション調整
・「状況が変わるかもしれない」
そして気づけば始まる、複数上司による面談リレー。
最初は直属の上司、次は部門責任者、その次は人事、役員…。
上席が入れ替わり立ち代わり登場し、引き止めはさらに加速していきます。
どれも、「あなたを評価しているからこそ」の言葉。
けれど、その言葉に応じ続けていると、退職日が決まらないまま、時間だけが過ぎていくことがあります。
実際、これまでのご相談の中には退職日が確定しないまま交渉が長引き、せっかく得た内定を逃してしまった、というケースもありました。
基本は「就業規則」に立ち返る
まず大前提として押さえておきたいのは、退職は就業規則に基づいて進めるものだということ。
・退職意思を伝える期限
・必要な手続き
・引き継ぎ期間の考え方
感情が絡みやすい場面だからこそ、一度「会社のルール」に立ち戻ることが結果的に自分を守ることにも
つながります。
退職希望日は「相談」ではなく「意思」として
退職交渉が長引く最大の原因は、
退職日が曖昧なまま話が進んでしまうことです。
「できれば◯月くらいで…」
「状況を見ながら決めたい」
この伝え方は、判断を相手に委ねてしまいます。
大切なのは、転職先の入社日から逆算した退職希望日を明確に持つこと。
これは交渉ではなく、意思表示。
このスタンスが、結果的に話を前に進めてくれます。
その場しのぎの条件提示に、どう向き合うか
退職を伝えたあと、急に待遇改善や役職変更の話が出てくることがあります。
それ自体が、悪いわけではありません。
ただし、ここでは一度立ち止まって考えてみてください。
・それは、以前から実現できた話ではなかったか
・「今」だけの対応になっていないか
・転職を決めた理由は、本当に解消されるのか
気持ちが揺れやすい場面だからこそ、転職を決めた原点に立ち返ることが大切です。
退職交渉は、誰もが通る道
精神的にも、体力的にも、消耗する大きな山場。
しかし、キャリアを前に進めるための必要なプロセスです。
大切なのは、
・伝えるタイミング
・退職希望日を明確にすること
・感情ではなく、事実と意思で話すこと
・感謝の気持ちを忘れずに話すこと
転職先が決まった今だからこそ、
立つ鳥跡を濁さず。自分のキャリアに最後まで責任を持って向き合うことが、
次の一歩をより確かなものにします。
まとめ
円満退職は、運ではなく準備次第で結果が大きく変わります。
次のステージへ、気持ちよく進むために。
その一歩を、丁寧に踏み出していきましょう。
