【2025年の終わりに考える、転職と自己分析】― 仕事人生を見つめ直すキャリアの棚卸し-VOL.35

年末が近づくと、ふと立ち止まりたくなる瞬間はありませんか。

転職がうまくいかないと感じるとき。
書類選考が続かない、面接が思うように進まない。
あるいは、「動きたいのに、なぜか一歩が踏み出せない」。

そんなとき、多くの人は
「自分には足りないものがあるのではないか」
「もっと経験を積まなければいけないのではないか」
と、“これからの不足”ばかりに目を向けてしまいます。

でも、少しだけ視点を変えてみてほしいのです。
焦って動く前に、いま一度キャリアの棚卸しをしてみること。
それは、とても大切な時間です。

「キャリアの棚卸しは、過去を見る作業“ だけ ”ではない」

キャリアの棚卸しと聞くと、
「昔のことを振り返っても意味がない」
「今さら書き出しても何が変わるの?」
そう感じる方もいるかもしれません。

けれど、職務経歴書を丁寧に読み返す時間は、単なる経歴確認ではありません。
そこには、大小さまざまな壁を越えてきた自分の歩みが、確かに残っています。
振り返ってみると、その一つひとつが今の自分をそっと支えていることに気づくはずです。

自信は「新しく手に入れるもの」ではなく、思い出すもの

転職活動が長引くほど、人は自分を過小評価してしまいます。
でも実際には、多くの方が“十分すぎるほど”の経験を積んできています。

・当たり前のように回してきた業務
・無意識にこなしていた調整力
・現場で培った判断力や対人スキル

それらは、自分にとっては日常でも第三者から見れば立派な強みです。
職務経歴書は、そんな忘れかけていた自分の力を可視化するツール。

自信は、ゼロから作るものではなく、すでに積み重ねてきたものを「思い出す」ことで戻ってくる。
私たちは、そう感じています。

ある求職者さんの実体験:職務経歴書を読み返した日

実際に、こんな求職者さんがいました。

長く同じ業界で働き続け、責任あるポジションも任されてきた方。
けれどある時期から、仕事にも気持ちにも少しずつ疲れを感じるようになったそうです。

「このままでいいのだろうか」
「そろそろ転職を考えたほうがいいのかもしれない」

そう思い、久しぶりに自分の職務経歴書を開いてみたといいます。
そこに並んでいたのは、過去に必死で向き合ってきた仕事の数々。

・思うようにいかない現場で、工夫を重ねた経験
・厳しい状況の中でも、最後までやり切ったプロジェクト
・お客様や仲間からかけられた言葉

一つひとつ読み返すうちに、その方はふと立ち止まり、こう感じたそうです。

「自分、ちゃんと頑張ってきたんだな」

誰かに評価されたわけではありません。
でも、過去の自分自身が、今の自分を励ましてくれた
そんな感覚だったと話してくれました。

2025年の転職市場と、迷いが生まれる理由

2025年、転職市場は確かに動いています。
求人は増え、選択肢も広がっている。

それでも
「なぜか決めきれない」
「自分に合う場所が分からない」
という声が増えているのも事実です。
その理由の一つが、

“自分の現在地が見えなくなっていること”

市場を見る前に、
求人を見る前に、
まずは「自分はどこから来て、今どこに立っているのか」。
その軸が定まると求人の見え方も、選択の基準も、自然と変わってきます。

年末という節目に、静かに自分と向き合う

年末は、無理に答えを出さなくていい時期。
走り続けてきた一年を、少しだけ振り返る時間です。

職務経歴書を開いてみる。
書き足してみる。
あるいは、読み返すだけでもいい。

過去の自分が、
「ちゃんとやってきたよ」
「ここまで来られたよ」
と、そっと声をかけてくれるかもしれません。

まとめ

転職は、前に進むための選択。
でも、ときには立ち止まって足元を確かめることも、
確かな前進です。

大小さまざまな壁を越えてきた自分の歩みを振り返ると、
その一つひとつが、今の自分をそっと支えていることに気づきます。

今年を終える前に、
少しだけ、自分自身と向き合う時間を。
そこから、次の一歩が静かに見えてくるはずです。

 

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