「信じてもいい人ですか?」 ― 転職面談の初回で見せた、あの表情の理由-Vol.12
「信じてもいい人なんでしょうか?」
その方と転職面談で初めてお会いした時、表情は硬く、どこかよそよそしさも感じられました。
でもそれは、“転職活動の場に初めて来た人の不安”というよりも、
「この人にどこまで心を開いていいんだろう」という迷いと警戒の表れのようでした。
後日打ち明けて下さったのですが、過去にいくつかの人材紹介会社に相談したものの、
途中で連絡が途絶えたり、勤めている会社に電話をしてきたり、希望と合わない求人ばかり紹介されたり。
信頼しても、その気持ちが裏切られてしまう経験があったそうです。
面談の最初は、まるで“こちらを試している”ような空気すら感じました。
でも、それは当然のこと。
過去に傷ついたからこそ、慎重になっているだけ。
「信じてもいい人かどうか」を、じっと見極めていたんだと思います。
少しずつ、信頼の温度が上がっていく
私が意識したのは、“結論を急かさないこと”。
まずは、口を挟まずに丁寧に話を聞いて、思いや不安をそのまま受け止めることから始めました。
数回のやりとりを重ねるうちに、相手の表情がやわらいできて、気づけば、面談の最後には
笑顔がこぼれていました。
「そんなふうに考えたことはなかったです」「少し前向きになれました」
そんな言葉を交わすようになり、信頼が生まれはじめたことを感じました。
そしてご紹介先の企業から内定をいただいたとき、彼はこう言ってくれたのです。
「最初の面談では失礼な態度を取ってしまい本当にすみませんでした。あなたに会えてよかったです。」
その一言に、胸がじんと熱くなりました。
あのとき感じた警戒心が、今は信頼に変わったのだと思うと、本当に嬉しくて、「この仕事をやっていて良かった。」と忘れられない瞬間になりました。
転職支援とは、「伴走する」サポーター
転職は、キャリアの選択であると同時に、“信じる力を取り戻す”プロセスでもあると思っています。
「また裏切られたらどうしよう」
「また自分を否定されたらつらい」
そんな思いがあっても、人は誰かに話を聞いてもらいたいし、ほんの少しでも希望を持ちたいのだと
思うのです。
だからこそ、エージェントという立場である私たちは、
「この人なら信じてもいいかもしれない」と感じてもらえる関わりを心がけています。
それは、求人を紹介するよりも、もっと前の、もっと大切なステップです。
まとめ:信頼の火は、そっと灯すもの
「信じてもいい人ですか?」
―そんな問いかけを、言葉に出さずとも抱えている方は、実はとても多いのかもしれません。
私たちHOTELIER.Jobsは、「求人紹介のプロ」である前に「人生の転機に寄り添う、信頼できる存在」で
ありたいと願っています。
転職は、“仕事探し”であり、“新しい人生との出会い”。
その大切な旅路の途中で、「出会えてよかった」と思える関係が生まれたら―
それこそが、私たちにとっての喜びであり、原動力です😊
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