Vol.10【増えつつある早期離職】— 繰り返す前に考えたい、転職理由の“伝え方”と向き合い方
「早期離職」が増えている――それは、ホテル業界でも例外ではありません。
その背景には、働く側・雇う側、両方の課題があります。
では、どうすれば“また辞める人”ではなく、“また会いたい人”として見てもらえるのでしょうか?
本コラムでは、転職理由との向き合い方や、早期離職をどう伝えるかについて、一緒に考えていきましょう。
早期離職が続いてしまう理由
転職したばかりなのに、思うようにいかなくて、また辞めてしまう――
そんな「早期離職」が増えてきています。
そして、その理由がいつも同じように感じられると、
「またこのパターンかも」と不安になる人も多いのではないでしょうか。
働く環境、人間関係、仕事内容、期待とのギャップ…。
理由はさまざまだけど、共通して言えるのは、
「ちゃんと向き合うタイミングを持たずに、次に進んでしまった」ということ。
でも、ほんの少し立ち止まって考えることで、
“同じことの繰り返し”から抜け出すヒントが見えてくるかもしれません。
転職理由は、「退職理由」ではありません
企業の採用担当者が必ず気にするのが、転職理由。
「なぜ辞めたか」だけでなく、
「どう考え、どんな経験をして、次に何を求めているのか」が知りたいのです。
ネガティブな理由でも構いません。
ただし、“その経験を通じて自分は何を学んだのか”までが伝えられると、
それは単なる退職理由ではなく、“キャリアの物語”になります。
「なじめなかった」の裏側にある孤独や戸惑いも、ちゃんと伝えていい
実際、早期離職の理由で多いのが「人間関係」や「職場になじめなかった」という声。
これは決して珍しいことではありません。
むしろ、中途入社者を丁寧に迎え入れる体制が整っていない企業側の課題もあります。
「悪く見られたくない」と理由を曖昧にせず、
孤立や不安、職場で感じた違和感を、事実として丁寧に整理すること。
それが、あなたの言葉に“真実味”と“信頼感”をもたらします。
まとめ:同じ失敗を繰り返さないために、“自分の経験を言葉にする”
キャリアに正解はありません。
でも、過去の経験を振り返って、言葉にすることで、
「何が合っていなかったのか」「次はどう働きたいのか」が見えてきます。
それが、同じような転職理由を繰り返さないための第一歩です。
たとえ早期離職があっても、あなたのキャリアはまだ続いていきます。
だからこそ、“次はどうありたいか”を自分の言葉で描いていきましょう。
HOTELIER.Jobs は、そんなあなたのこれからを、
寄り添いながら、一緒に見つめ、サポートしていきます。